いやぁ、忙しかったんですよ。チェンマイ(タイ)に行ったり、朗読会に出演したりしていて。何人かから「LOVE JUNK まだ?」と訊かれ、「そろそろ書くよ、って言うか、そう言えば書かなくっちゃなぁ・・・」って言いながら、気が付いたら約3ヶ月ぶりのLOVE JUNKです。って、いつもこんな冒頭から始まっているなぁ・・・。
数ヶ月ぶりに家にいる時間ができて、初めて「オンラインゲーム」というのをやってみた。ゲームをしながら対戦相手とチャットができるのだ。チャット自体もあまりやる機会はない。たまに参加しても大して盛り上がりもせず、新しい入室者に「こんにちは」、「いらっしゃい」と挨拶を交わしたあとは「・・・」となってしまう。常連になれば違うんだろうけど。
ゲームは修学旅行でおなじみの「大貧民」に参加。たいていの人は大した会話もなく黙々とゲームをしているのだが、ひとり、togetherと名乗る人物が、「福岡に住んでいる14歳で、アクロバットが得意。ジャニーズに入っていて某テレビ番組に出演するために、毎週早朝に起きて東京まで通っている」と嬉々と語っている。学校ではいつも女の子に「バック転やって〜」と言われてモテモテで大変なんだそうだ。ウソにしろホントにしろ「アタマ悪すぎ〜」と思いながらクツクツ笑って傍観しているうちに、ふと老婆心(好奇心?)が沸いてきて、会話に参加してみることにした。以下がその内容である。
together 男? 女?
わたし おんな。
together いくつ?
わたし そんなの教えない。
together なんで?
わたし 言うような歳じゃないし。
↑この時点で早くも彼はわたしへの興味を失ったようだ。しかし、「話し相手が他にいないので仕方ない」という感じの間が少しあいて、
together 20すぎてる?
わたし じゃあ、二十歳。
together オレ、14歳、3年。
わたし へぇ〜、ぴちぴちだねぇ。
↑彼が中学生と知ってすっかりオヤジと化したわたしに、彼は引き気味。
わたし 新学期だね。
together 今日もテストがあったんだ、明日もあるんだよ。
↑さりげなく「だからゲームなんかしているヒマないんだ。そろそろ勉強しなくっちゃいけないんだ」をアピールして、逃げる体制をとりはじめる彼。
わたし 14歳で仕事しているなんて苦労人だねぇ、えらいねぇ。
together 給料17万。
わたし へぇ〜、そうなんだ。
わたし わたしが14歳のときなんて、まだハナ垂らしてたよ。
together えっ! ホントに?
わたし そうよ、青っ洟、タラ〜ってね。
together ・・・・・・。
together オレ、抜けます。
そんなぁ、これから面白くなるというのに・・・。彼は、「ああ、まってぇ、もう少しおばちゃんの相手してよ〜、ヒキョウモノ〜!」と叫ぶわたしを無視して(もちろん彼には聞こえないけど)、逃げるように去ってしまった。
モテモテでジャニーズで、ってのは本当とは思えないけれど、そういう仮想の世界を持つというのも現代っ子ならではの楽しみ方で(たまに、現実との境界線がわからなくなる人がいるようだけど)、それに付き合うのもオンラインゲームならではの楽しみ方なのかも。内向的な方法だが、ヒトそれぞれ固有の楽しみ方があるだろうから、否定できない。
先月、小・中学校と一緒だった友人と日帰りバスツアーでスキーに行った。すでに家庭を持っている彼女と会える機会はなかなかなく、ここ10年ほどは年賀状のやり取りと、彼女が芝居を観に来てくれたときチラリと会話を交わす程度。そんな彼女とゆっくりおしゃべりするのは、本当に久しぶりだ。
彼女とは、小学5・6年と同じクラス。その頃からよく遊んでいて、子供のためのスキー合宿なんかにも一緒に参加していた。中学生になると、彼女は年々ヤンチャになっていった、というより課外活動に熱心だったようで、あまり学校に来ていなかった気がする・・・。それでもお互いの家に行ったり、年に数回は一緒にスキーに行ったりしていた。
高校生になって彼女は定時制に行くが、すぐに辞めてしまう。そしてこの手のタイプはなぜか結婚が早い・・・。彼女もご多分に漏れず、16歳のときに知り合った10歳年上の人と20歳で結婚。今では3人の子のおかあちゃんである。
現在、3人の子ども(末の子はまだ小さかったと記憶している、しかも旦那さんは長期出張中で不在と言っていた)を育てながら老人介護の仕事をしている。彼女の手を見るとゴツゴツしていて、表現があまりよくないけれど同じ歳とは思えない手。「あんたの手は、たくさん働いている手だよなぁ」なんて言ってみたら、恥じるわけでもなく、「他の人にも同じこと言われたよ〜」と、ケラケラ笑っている。「いまの仕事は身体がキツイんだよ」と言いながらも、週に1回、手話教室に通っている。話していると「一緒に海外に行こう!」だの「どこの国でもいいから、外国語をマスターしたい」、「次はスノボーをやる。怪我するって言われるけど、やってみなきゃワカンナイじゃん」とか「これから年に1回はスキーしよう」とか。最近は、某ミュージシャンにはまっていて、コンサートもじゃんじゃん行きたい。とにかくやりたいことでいっぱい! そんな感じ。
昔から凝り性でそれでいて飽きっぽい性格ではあったが、それにしてもいやはや恐ろしいパワー。いやいや、むしろその旺盛な好奇心と行動力に感動すら覚えるじゃないの! カッコいいよ、カッコいいじゃん! たぶん本人はそんなこと意識していないだろうけど、人生の楽しみ方を知っている、そんな感じ。
日々の生活にイッパイイッパイで、疲れて遊ぶことすら忘れてしまっている人が多い中で、己は同年代と比べて活動的だと思っていたけど、とてもとてもカナワナイっす。この日まであたしは、彼女のカッコよさに気づいていなかったよ。生活が大変でも楽しむことを忘れないし、挑戦することも恐れない。しかし意気込んでその姿勢を保っているわけでもない。彼女にとってはただただ、「自分が楽しいから、やりたいから、やる」それだけのこと。でもこれって、心にゆとりがなきゃできないことだよなぁ〜。
と、かなり褒め称えているが、「バスの集合時間が早過ぎる」だの、「車内が暑い」だの、言いたい放題の様は、すっかり、しっかり、マイペースオバちゃん。まぁ、そこらへんは大目に見るとして、そんなオバちゃんにあたしもなりたい! って、同じ歳なんだけどね。
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