ちかごろは、散歩している犬の数が、街で見かける子供の数より多い。
シベリアンハスキーやビーグル、ゴールデンレトリバーにラブラドールレトリバー、ミニチュアダックスフンド、チワワ、トイプードル。
犬種の流行が変わっていくあいだじゅうずっと、我が家では同じ犬(雑種)を飼っているような気がするのは、ウチの犬が長生きだから? いやいや、犬の寿命は平均12〜15歳くらいだというのに、どうしてこれだけの流行があるのか、まったくもって不思議! 飼い主サイクルがあるのか? だいたい犬の流行ってなんなのさっ!
たまたま行ったホームセンターで、ペット売り場を覗き込んでいたら、すかさず店員さんが寄ってきて、
「抱っこしてみます?」
「いや、けっこうです」(←即答)
断るわたしを無視して強引に腕の中に手渡されたパグは、仔犬と呼ぶには成長しすぎていた・・・。店員さんも必死なんだろうけど犬も必死。ブーブーと鼻を鳴らして必死でわたしに媚びてくる。
「うー、勘弁して〜、ゴメンよ〜」
あわてて犬をつき返して、逃げ出すようにその場を離れた。
流行の背景には、ペットショップだのブリーダーたちのオカネモウケの事情があって、耳を覆いたくなる驚愕の事実を知りながら、「うわ〜、きゃわゆぃ〜」なんて悠長に言ってられないですよ。
そもそも血統書のために、尻尾を切ったり耳を矯正したりっていうのは好きじゃないし、ブームのせいで多くの犬猫が殺されていると思うとタマラナイ。
これからも犬猫のペットは雑種にすると誓います!! とか言いながらトイプードルがかわいくて仕方がない今日この頃・・・。
擬人化されているペットたちも多い。
最近、近所に「わんちゃんの幼稚園」なるものが出現した、しかも2件も。なるほど、「犬の訓練学校」などという、なにやら堅苦しい軍隊をも連想させるようなネーミングは、かわいい家族には適さないよね。
横浜の山手や表参道などでは、裸の犬はほとんどいない。必ずみんな服を着てる。最初は意味がまったくわからなかったが、毛の短い種類には洋服も必要なのだそうだ。先日、清水の海沿いのショッピングモールでは、ミニーマウスの耳をつけたラブラドールがいた。犬なのにネズミって…。
犬といっしょにカフェに行き、お花見もドライブも旅行もいっしょ。電車や店内でも犬を連れている人を多く見かけるし、いつでもどこでもいっしょ、大切な家族の一員。犬をペット扱いしたら噛みつきそうな勢いで、「うちの子は、ペットとは違います! れっきとした家族ですから!」なんて言われそう。そういえば先日、教科書での記述が問題になってたなぁ〜。
散歩に行けば、
「あら○○ちゃん、今日はおねえさんとお散歩? いいわねぇ〜」
と犬に話しかけてくるが、犬は答えられない。
仕方ないので、
「そうなんですよ、今日はおねえさんなんですよ〜」
とわたしが代わりに答える。
すれ違ってから、
「今のだれ?」
と犬に聞いてみるが、やっぱり犬は答えてくれない・・・。
ウチには猫(雑種)もいるのだが、彼女にはアテレコをする。
「アタチ」
たぶん、彼女は自分のことをそう呼んでいる。
「それ、アタチの! アタチが遊んでたの!」
「もう、あっち行ってよ! にゃー」
気づくと猫ひろしになっていたりする。
そう言えばこの前、甥っ子がハチの衣装を着させられていた。ブンブンブンのハチ。オムツでふくらんだそのお尻がハチのお尻とリンクして、ちょうどよい感じ。カフカの「変身」を狙ったのかと思ったけれど、そうではないらしい・・・。
ペットが人間化して、人間がペット(動物? 昆虫?)化してるなんて、ヘンな世の中だねぇ。
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