LOVE JUNK

Vol.5 春だけど、「しばれるねぇ〜」

友人6人と津軽三味線の体験レッスンを受けた。

わたしたちは月に一度、いろいろな企画をたてて遊ぶということを長年続けている。花見大会、仮装大会、書道大会、粘土細工大会、陶芸大会、ときにはグアム旅行大会も。その実、近所の居酒屋大会がほとんどなのだが。

近ごろ津軽三味線というか邦楽ブーム? 津軽三味線の音を耳にする機会が増えた。ブームにのせられたかどうかは不明だが、以前から津軽三味線の音色にはグッとくるものがある。張りつめた冷たい空気、頬に吹きつける雪、まさしく北国を連想させる。うちの家系は北国なので血が騒ぐのかしら? 前回の紅白も細川たかしの民謡が一番よかったもんなー。そんなわけで「こりゃ津軽三味線やってみよう!」となったわけである。

ひとりくらい紋付袴で来るかしら? と密かに楽しみにしていたのに、みんな普通だ。気合いが足りない! さてさて某津軽三味線教室の御協力を得て「出陣!」。

あれほど複雑に弾きかたがあるとは思わなかった。弦を押さえる指をスライドさせたり弦をすくってひいたり、というのは想像がついたが、左手でもはじいて音を出しているとは驚きである。それで速いテンポの演奏が可能なのね。基本的な弾き方を習い、「津軽じょんがら節をいけるところまでいってみましょう」と弾き始めたが、一フレーズ進むと一フレーズ忘れる、2年で挫折したジャズダンス状態だ…。他のメンバーは思うよう弾けないで悔しがっているが、わたしは悔しさよりも楽しさのほうがうわまわっていたけどなぁ。思うようにできないのは芝居でも年がら年中感じているから、「慣れ」の問題なのかしら?

先生のナマ演奏を聴かせてもらい痺れる。「ハッ」って弾きはじめるその姿、「か、格好いい」。津軽三味線ってはじめてナマで聴いた。それだけでも「体験してよかった」というものである。メンバーほとんどがギター経験者だし、ひとりくらいは「やるねぇ〜」という人がいるかと思っていたが、さすが伝統文化、一年二年の稽古でなんとかなるというものではなさそうです。全員左手に水ぶくれをつくっての敗北宣言「退陣!」。

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